· 

ナレッジは、なぜ他者に伝播しないのか?

~他者との共有で実現する「互学互習」

 

先週、とある会社で配属後3カ月経った新入社員に向けて

『casica』を使った“3か月目振り返り研修”を実施しました。

 

今回は、その時感じたことを踏まえて、

仕事を完遂していく中で獲得した

知恵や経験といった“ナレッジ”をどう共有するか、

についてお話します。

 

新入社員が職場のOJTによって成長していきます。

この成長の過程で様々なナレッジを獲得します

 

・こうすれば効率的に仕事が終わる

・顧客の訪問前にやる事は8個(○○、○○、、、)

・上司にとってわかりやすい報告はこうすればいい

・受注した後のフローは、、、、、

など、職種ごとに存在します。

同じ職種でも様々な職場環境によって、無数のナレッジを獲得します。

これらは、組織にとって、部門・部署にとって貴重な財産であるだけでなく、

これは、同期の間で共有化すれば、大きな財産となります。

 

しかし、その殆どは、伝播されません。

ただ、ナレッジが個人の内部に蓄積されていくだけで、

組織や職場の財産として残りません。

 

それは、ナレッジが可視化されず、

また共有の機会も無いからです。

 

『casica』には、ナレッジページを用意しており、

新入社員は日々業務で獲得したナレッジを書き込みます。

 

先週実施した“3か月後振り返り研修”では、

『casica』に記載した「自身のナレッジ」を

同じ職種で共有したり、違う職種で共有したりしました。

受講者からは

・「同じ営業だけど、訪問前の準備でも違いがあって面白かった」

・「(発言者は営業事務)営業さんがどんなことをしているのか、わかった」

と言った声がありました。

 

『casica』は、同期入社どうしや職場の「互学互習」を実現します。

次回は、

どのように「互学互習」が実現されるのか、

どんな効果があるのか、

具体的にお話します。   

 

松本 宜大